前編の記事では、面接や作文に苦手意識がある僕がいかにしてAO入試を受けるに至ったかを書きました。
後編では、AO入試に受かった今だからわかる僕なりの推薦・AO入試のメリット、デメリットを他の人にも当てはまるような内容で書いていきたいと思います。
目次
今だからわかるメリット
今回はメリットから見ていきましょう。
- 合格の可能性が広がる
- 将来の就職活動の練習になる
- 一般組に先手が取れる
- 入試の費用が少なく済む
- 大学のことを調べるきっかけになる
これが僕が今感じている推薦・AO入試のメリットです。
最初の2つは前編で紹介したので説明は省きます。
では、後半の3つについて説明していきますね。
3.一般組に先手が取れる
この記事では、推薦・AO入試で合格した人たちを推薦・AO組、一般入試で合格した人たちを一般組と呼びますね。
推薦・AO組は一般組よりも合格が早い時期に決まります。
なので、いろいろと一般組に先手を取った行動ができます。
特に大きいと感じたのは、次の3つ。
- 大学の勉強を先取りできる
- 住居を早いうちに決められる
- その他準備を早めにできる
大学の勉強を先取りできる
これは特に理系の学部に進む人に強調したい強みです。
大学での勉強は高校までのものとまた違ったものになります。
特に理系の数学の分野では、線形代数(行列)や微分方程式などの新しい分野を学びます。
それらを前もって勉強しておくと大学での勉強がスムーズになります。
これは、一般入試への勉強とは違ったものなので一般組にはなかなかできないことです。
住居を早いうちに決められる
特に都会の学校だと、周辺の住居はどんどん入居者が決まっていってしまい、遅くなればなるほど理想の物件を探すのに苦労します。
実を言うと、僕はAO組でありながら家を探す時期が遅くなってしまいました。
のんきなものでした(笑)
家を探しに仙台に行ったのが、前期一般組の合格がすでに決まっている時期でした。
大学の方で物件探しに協力してくれたのですが、人が異様に多かったです(笑)
すでに住居者が決まっている物件ばかりでもっと早く来ればよかったと思いました。
今住んでいる家を見つけてなんとか納得のいく結果になりましたが・・・。
推薦・AO組で早めに住居探しをすれば、こんな苦労もせずに、より理想的な家が見つかると思います。
ちょっと意外なメリットですよね。
その他準備を早めにできる
勉強や住居探しの他にも大学への準備を早めにすることができます。
入りたいサークルを探すも良し、自分を磨くも良し、一人暮らしの練習をするも良し。
一般組が入試のための勉強に一点集中している時間を推薦・AO組は勉強以外にも有効に使うことができます。
4.入試の費用が少なく済む
経済面でも推薦・AO入試は有利だと思います。
受験にはお金がかかります。
- 受験料
- 交通費
- ホテル代
国公立1つに私立をいくつか受験するとして、これらが受験する大学の数だけかかるんです。
しかし、結果論にはなってしまいますが、僕はこれらの費用が一切かかっていません。
浪人したくないがために多くの私立に保険のお金を払う必要もありません。
現在はセンター試験の結果だけで合否が決まる入試方法などいろいろな入試方法があります。
これらの受験方法はチャンスが広がるのは確かにそうなのですが、意地悪な見方をすると、不安な受験生や保護者を狙って多くの生徒からお金をもらっておこうと大学が企んでいると見ることもできます。
つまり、浪人の確率を低くする制度は整っているが、それを利用するにはお金がたくさんかかるということになります。
推薦・AO入試で早めに合格を決定できれば、これらの浪人やお金の不安を味合わずに済みます。
とは言っても、、、
推薦・AO入試にもお金がかかります(^^;)
僕も地元と東北を新幹線で往復してコンフォートホテルにも泊まりましたからそれなりにお金はかかったと思います。
不合格だったらこれからの受験費にプラスして推薦・AOの受検費がかかったことになり、絶対にお得というわけではないのでご了承を。
なので、合格すればこんな利点もあるんだな、というぐらいで参考程度にしておいてください。
5.大学のことを調べるきっかけになる
推薦・AO入試には、志望理由が必要になります。
「私が貴学を志望した理由は、〜〜〜です。」
ってやつですね。
特にこれはAO入試に受験するときは大事になってきます。
志望理由書を書くときに主軸になるのが、大まかに言えば「自分」と「大学」です。
「自分」は〜〜を学びたく、◯◯が得意で、将来●●になりたい。
そのために、「貴学(志望する大学)」で△△の知識を習得したい。
「貴学」は▲▲という特徴があり、「自分」はそれを魅力的に感じている。
みたいにね。
今の例を見ればわかると思いますが、志望理由を書くには大学の情報が不可欠になってきます。
なので、自然と大学のことを調べるわけです。
というより調べるしかないのです。
志望理由書だけでなく、面接にも大学の情報は必要になってきます。
僕も、とにかくたくさん調べました。
最初は面倒で仕方なかったです。
でも調べれば調べるほど東北大学のいいところを知っていき、入学したいとより強く思うようになっていきました。
合格した今となっては、その時に調べたことがプラスに働いているなと思います。
自分の大学はすごいところなんだ、と誇りを持って勉学に励めています。
「当てつけでもいいから何か理由を・・・、志望する動機を・・・!!」
と必死に探すのを経験した人と、なんとなく入学した人とは大学での学びへの姿勢に違いが出ると思います。
こんなところにも意外なメリットがあるんですね。
今だからわかるデメリット
では、続いてデメリットです。
と言っても、受かってしまった身としては今更悪いところなんてなかなか浮かびません。
ということでほぼ前編と一緒です。
- 対策に時間がかかる
- 推薦・AO入試に悪いイメージがある
- 就職活動の時に差別を受ける
手短に説明していきます。
1.対策に時間がかかる
面接や小論文など、一般入試では必要のないことの対策に時間をかけなくてはなりません。
それのせいで、一般入試の勉強が中途半端になってしまうのが心配なら推薦・AO入試を受けないのも手でしょう。
2.推薦・AO入試に悪いイメージがある
「推薦・AO入試は楽したい人が受けるずるい試験だ」と考える人もいるかもしれません。
「楽して合格して残りの学校生活は勉強もせずに遊びまくるんだろ、俺はそんなやつにはなりたくない」と。
僕も少しそんなイメージがありましたし、今も一般入試で合格した人たちは最後まで努力してかっこいいなと思う時もあります。
しかし、推薦・AO入試も簡単に合格できるわけではないですし、僕の場合は、合格してからも課題が出されたので決して楽ではありませんでした。
また、意欲のある人なら大学に向けて、残った時間をいくらでも有意義な時間にすることができ、またそれは素晴らしいことです。
なので推薦・AO入試で入学するのは全然悪くない、むしろ素敵な選択だと思います。
ということでこのデメリットはボツですね(^-^)
3.就職活動の時に差別を受ける
これはネットで調べていて後でわかったことなのですが、就職活動の時に推薦・AO入試で入学した人はマイナス評価される傾向があるようです。
でもこれは噂のたぐいのものらしいです。
なのでそんなに気にしなくていいのかな。
気になる人は調べてみるといいかもですね。
僕からはなんとも言えないので。
まとめ
とりあえず、メリット・デメリットをもう一度箇条書きで書きます。
メリット(推薦・AO入試を勧める理由)
- 合格の可能性が広がる
- 将来の就職活動の練習になる
- 一般組に先手が取れる(大学の勉強、住居など)
- 入試の費用が少なく済む
- 大学のことを調べるきっかけになる
デメリット(勧めない理由)
- 対策に時間がかかる
推薦・AO入試に悪いイメージがある- 就職活動の時に差別を受ける(?)
自分の経験をもとに書いたのでメリットよりになってしまいました。
人それぞれのケースがあると思うので、よく考えて後悔のない選択をしてください。
そのためにこの記事が少しでも役立ってくれることを願っています。
それでは終わりにします。
またね。