受験勉強は「量」「質」「集中力」の3項目によって成り立っていると前回話しました。
part2では、「質」について書いていきたいと思います。
2.質
①「質」って具体的に何なのか
僕が言う質っていうのは、どれだけ適切な教材を使っているか、どれだけ適切な勉強法で学習を行っているか、ということです。ここでいう「適切な」というのは、評判が良いというよりは自分に合っているかということです。
②なぜ「質」が大事なのか
効率的に勉強をするためには勉強の質が欠かせません。
例えば、数学が得意だが、ケアレスミスが多くて悩んでいる人が、一から公式の説明をしている参考書で学ぶのは効率がいいとは言えません。
ケアレスミスで悩んでいるなら、演習問題が多く載っている問題集に取り組んだ方がいいです。
なぜなら、計算の精度を上げたり、問題を解くスピードを上げて見直しの時間を設けたりすることができるからです。
つまり、この人にとっての適切な教材は演習問題中心の問題集だったわけです。
また、英語の単語を覚える時は、英単語を黙読するだけでなく、声に出して読んでみたり、紙に書き出してみたりすると覚えやすいです。
僕の場合は字を書くのが苦手だったので、メトロノームのリズムに合わせて声に出して覚えるという独自の方法で勉強しました。
これらは、適切な勉強法に関することです。
いくら長い時間勉強していても、間違った教材、勉強法で勉強していては成長は見込めません。
しかし、適切な教材、勉強法を使えば短い時間で自分を高めることができます。
なので、勉強の質は大事なのです。
前回、勉強時間を確保する重要性を伝えましたが、やはり出来ることなら短時間でたくさんのことを習得したいですよね。
そうすれば、自由な時間だって作れるわけです。
時間というのはお金では買えない財産です。
だらだらと効果の薄い勉強に取り組むのではなく、効率良く学習に取り組みましょう。
③どうやって「質」をあげるか
勉強の質を上げるのに大事なことが二つあります。
⑴自己分析をする
先ほどの例では、
自分がケアレスミスをよくする→問題演習に取り組む
ということでした。
自分には計算の精密さが足りないと分かっての選択です。
つまり、
- 自分はどこまで理解していて、何が足りないのか。
- 自分にはどういう教材、勉強法が向いているのか。
などなど、自己分析をする必要があるのです。
この自己分析は長期戦の受験勉強において必須とも言える重要事項です。
一度立ち止まって自分が次にやるべきことを考えてみましょう。
ある程度計画を立てたらひたすらそれをやりこみます。
そして、また立ち止まって、次を考えましょう。
受験勉強はそれの繰り返しです。
自分が次にやるべきことが分からないで、学校から与えられる教材をひたすら勉強していては、苦手分野の克服や得意分野のさらなる飛躍はなかなかできません。
苦手分野は、学校から与えられる問題集ではレベルが高いかもしれません。
もっと初歩的なところ(例えば教科書の最初の方)から学ぶべきです。
逆に得意分野は、学校の授業では簡単すぎる時があります。
そのような時は、もっとレベルの高い教材に取り組んだ方がいいです。
自己分析はすればするほど慣れてきてコツが分かってきます。
おそらく、自己分析力は高校時代だけでなく、大学や社会に出ても大事な力です。
今のうちに身につけておきましょう。
⑵貪欲に調べる
今はネットでほとんどのことが調べられる便利な時代です。
これを使わない手はありません。
どんな教材、勉強法があるのかネットでひたすら調べましょう。
また、教材についてはネットで調べてもよく分からない部分があると思います。
なので、良さそうと思った本は実際に書店に行って手にとって見てみるといいです。
パラパラと見てみて自分に合わなそうだったら他のものにしましょう。
ネットだけでなく、友達や先生に聞いてみてもいいかもしれません。
今回のまとめ
「質」とは適切な教材、勉強法で勉強すること。
「質」をあげるには
- 自分には何が足りないか自己分析をする
- ネットを見たり、友達に聞くなどして貪欲に調べる
では最後に「集中力」について紹介したいと思います。