受験勉強

一般入試だけに絞らず、推薦・AO入試も考えよう! 前編

更新日:

「俺はもともと面接や小論文が苦手なんだ。

推薦やAO入試に力を入れている暇なんてない!

推薦に落ちて焦るぐらいなら、俺は一般入試にかける!」

 

みなさんこんにちは。

よしきです。

 

読者の皆さんにも冒頭のような考えを持っている方がいると思います。

実は僕も一般入試しか考えていない人間でした。

 

しかし、そんな僕は実はAO合格組なんです。

僕は東北大学理学部のAO入試Ⅱ期で合格しました。

 

しかも、冒頭と全く同じ考えで、面接や小論文が大の苦手でした。

 

そんな僕だからこそみなさんに推薦・AO入試という選択を安易に見過ごさないでほしいと思っています。

今回の記事(前編)では、AO入試のメリット、強みを僕の経験をもとに紹介していきたいと思います。

一般入試しか考えていない人もぜひ読んでみてください。

 

前編は僕の体験をもとに書きますが、後編では前編の内容をより一般的な話にしていこうと思います。

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僕の合格体験記

まず、僕の合格体験記を書いて、その後でAO入試のメリット、強みについてまとめていきたいと思います。

 

確か3年生の夏休みだったと思います。

その頃は、センター試験東北大学の一般入試に向けて勉強に励んでいました。

 

また、部活動(科学部)もまだ引退していなく、夏休みの終わりの頃に行われる総合文化祭に向けて活動していました。

県の大会で選ばれたために、県代表として出場することになっていたのです。

運動部よりも遅い引退でみんなに驚かれていました(笑)

 

そんな時に、部活の副顧問の先生から勧められたのが東北大理学部のAO入試Ⅱ期でした。

(東北大のAO入試には、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期があります。それぞれ課される内容が違います。)

 

先ほども言ったように、僕は面接も小論文も苦手で推薦・AO入試については目もくれていない状況でした。

また、こんな忙しい時期にこれ以上負担を増やしたくないという思いもありました。

 

しかし、その先生は慕っている先生でぜひ前向きに検討してほしいと言われたので、母と一緒に先生からもらった資料に目を通しました。

(あまり僕は読まずに母から内容を教えてもらっていた気もするけど・・・。)

 

すると、そのAO入試Ⅱ期は小論文はなく、面接はあるものの、高レベルな筆記試験も課されるというものでした。

また、先生の話によると全体に占めるその筆記試験の割合が大きいのだとか。(実際、配分は公開されてません。)

 

AO入試というと、成績や面接、小論文で決まるものだと思っていたので、意外でした。

それを知り、母はAO入試賛成派に変わり、僕も少しいいかもなと考え始めました。

 

先生からもらう他の資料(過去問)などもなんとなく受け取り、母に解読させていました(笑)

 

AO入試を受ける流れになり始めていた時に、これまた慕っている学年主任の先生からアドバイスというか忠告を受けました。

「AOの対策は時間を食うから、受けないのも手だぞ。

お前は一般入試向きなんだから。

お前の選択を尊重するから、よく考えて決めなさい。」

という内容の忠告でした。

 

確かにAO対策には時間と労力が必要になってきます。

それなら戦略的撤退をするのもいいのではないかと思い、受けるのか受けないのか真剣に悩みました。

 

その時に天秤にかけたAO入試Ⅱ期のメリットとデメリットをわかりやすく箇条書きで書いていきますね。

 

当時感じていたデメリット

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まずはデメリットから。

 

  1. 面接がある
  2. 時間がかかる
  3. AO入試は悪いイメージがある

順番に見ていきます。

 

1.面接がある

なんども言いますが、僕は面接に大きな苦手意識を持っていました。

 

実は、僕は中等教育学校(中高一貫校)に受験した経験があり、その時行われた面接試験が全然ダメだったんです。

それのせいかはわかりませんが、中学受験の結果は不合格でした。

 

その時はケロッとしていましたがその経験が無意識に苦手意識を植え付けたのだと思います。

 

僕は面接があるという時点で半ば諦めの気持ちでした。

 

また、小論文はないと言っても、志願理由書は書きます。

AO入試では、成績や志願理由書、面接での態度など、総合的な人間力や学問に対するやる気をみられます。

僕はそれらにあまり自信がなく、むしろ一般入試の方が単純に試験対策をしていればいいのでずっと楽に感じました。

 

ということで、一つ目のAO入試Ⅱ期のデメリットは・・・

僕の苦手分野がてんこ盛り!(一般の方がいい!)

ということでした。

 

2.時間がかかる

ただでさえ苦手な面接や作文です。

対策をするには多くの時間と労力が必要です。

 

試験は11月でそれまで一般やセンターの勉強と両立できるか不安でした。

しかも、受験するAO入試の倍率が3〜5倍と高く、受かる自信がありませんでした。

 

AO入試の対策で一杯一杯で一般に向けての勉強がおろそかになり、どちらも中途半端で不合格になる・・・。

僕の頭の中に最悪のシーンがたびたび思い浮かんできました。

 

今考えるとなんともネガティブ思考ですが、僕は金銭的な面でどうしても国公立大学に現役合格したかったのでそれなりのプレッシャーはあったのだと思います。

 

3.AO入試は悪いイメージがある

当時僕はAO入試に対して良い印象がありませんでした。

早めに合格してラクしたい人がテキトーに受ける試験だと思っていました、失礼ですが・・・。

 

もし合格してしまったらそのあと勉強のやる気がなくなり、学力が落ちるのではないかと心配でした。

推薦・AO入試で大学に入学し、授業についていけなくなり中退する人が多いという噂もよく聞きますよね。

 

これも今考えれば、そんなことないんですけどね。

後編で書きますが、むしろ大学の勉強を先取りできたりするので、その人のモチベーション次第です。

 

 

ということで、僕がAO入試に抵抗を感じていた3つの要素はこんな感じでした。

  1. 面接がある
  2. 時間がかかる
  3. AO入試は悪いイメージがある

 

当時感じていたメリット

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続いて、AO入試のメリットと、僕が東北大のAO入試Ⅱ期を受けようと思った理由を箇条書きであげていきます。

 

  1. 合格の可能性があがる
  2. 成績で他校の生徒にアドバンテージがある
  3. 将来の就職活動の練習になる

同様に順番に見ていきましょう。

 

1.合格の可能性があがる

単純に考えれば、試験は多く受けるほど、合格の可能性があがると思います。

これは多くの人から言われました。

 

しかし、学年主任の先生から忠告されたように、AO入試の対策をしっかりやると、一般入試の勉強時間が減ることは否めません。

どちらも中途半端にすれば、どちらも落ちる可能性だってあります。

まさに「二兎を追う者は一兎をも得ず」ですね。

 

なので、これをメリットと言えるのかどうかは実際疑問です。

 

2.成績で他校の生徒にアドバンテージがある

これは母が教えてくれました。

なかなか気づくことではないのに、母は鋭いです。

(注:みなさんには当てはまらないかもしれません。)

 

僕が通っていた高校は比較的偏差値が低い学校でした。

僕は周りに比べ勉強はできたので、平均評定は4.8でした。

 

しかし、東北大学を目指す人の多くは偏差値の高い学校に通っている人たちです。

そのような人たちは僕と同じ成績をとるために僕以上にいい成果を上げなくてはなりません。

 

僕が受けるAO入試には受験資格というものがあり、その一つに「成績評価が4.3以上」という条件がありました。

つまり、成績が4.3未満の人は受験することすらできないのです。

 

これは僕にとっては大きなアドバンテージです。

 

そうは言っても、偏差値の高い学校(進学校)に通っている人の中にも4.3以上をとる強者もいるだろうし、むしろその人たちは手強いライバルになるじゃないか、と思う人がいるでしょう。

僕もそうでした。

 

しかし、この主張には落とし穴があります。

 

それは、進学校で優秀な成績をとる人は東北大よりさらに上の大学を目指すだろう、ということでした。

(もしAO入試を受けるなら、ダメ元でより上の大学に志願するってこと。)

 

これを聞いた時は、びっくりしました。

確かにそうかもなと。

 

なので、意外とライバルのレベルはさほど高くないのかもしれない、またはギリギリ4.3に届く人たちで成績の項目で有利になれるかもしれない、と思うようになりました。

 

ということで、苦手分野だらけでも、僕にも有利な点があることに気づきました。

 

3.将来の就職活動の練習になる

最終的に受験を決意した要因がこれです。

 

AO入試は別名自己推薦入試と呼ばれており、何かと就職活動と似ています。

 

AO入試は、

成績を見せ、

志願理由書を書き、

面接を受ける。

 

就職では、

履歴書を見せ、

志望動機を書くor話し、

やはり面接を受ける。

 

就職をする時に、面接がニガテ〜、コワイ〜、ヤダ〜なんて言ってられません(笑)

 

もしAO入試に落ちてしまったとしても、将来の就職活動への練習だったんだと思えばいいんだ!

と前向きな気持ちになれました。

 

結局、AO入試Ⅱ期を受けることに

せっかくもらったチャンスなんだし、積極的に攻めていこうということにしました。

落ちてもいい経験になるだろうと割り切りました。

 

あとほんのちょっとだけ合格体験記の続きを書きますね。

飛ばしたい人はここをクリックしてもらえば、前編のまとめに飛びます。

 

本気でAO入試の対策をするようになり、約3ヶ月間、筆記と面接の対策を先生方に助けてもらいながらやっていきました。

AO入試は落ちて当然だと思っていたので、一般入試に向け塾に入り、本格的に勉強していました。

また、AOの筆記試験の対策が一般入試の2次試験対策とかぶるところが多かったので一般入試に対する不安は思っていたよりありませんでした。

 

AO入試本番は緊張しましたが、「オラ落ちたってかまわねぇよ!」って態度で堂々と挑み、120パーセントの力を発揮することができました。

 

結果見事4倍近くの試験に合格することができました。

 

ネットでの公表を見たのですが、自分の受験番号を見つけた時のあの理解の追いつかなさは本当にびっくりしますね(笑)

合格を実感するのに1日は必要でした。

 

夏休み前の僕はAO入試で合格する自分の姿なんて思いも浮かばなかったと思います。

副顧問の先生に本当に感謝です。

 

 

前編のまとめ

前編は僕の体験をもとに僕が当時感じたAO入試のメリット、デメリットについて書きました。

一様もう一度書いておきます。

 

デメリット(受けたくない理由)

  1. 面接がある
  2. 時間がかかる
  3. AO入試は悪いイメージがある

 

メリット(受ける理由)

  1. 合格の可能性があがる
  2. 成績で他校の生徒にアドバンテージがある
  3. 将来の就職の練習になる

 

確かに僕にとってAO入試は簡単な道ではありませんでした。

でも、今は本当に受けてよかったと思います。

みなさんもよーく考えてから受けるかどうか決めてください。

 

僕はあなたの選択を尊重します。

 

次回の後編は、これをより一般的に書きました。

AO入試だけではなく推薦入試にも共通する点や、僕が当時は気づかなかったAO入試のメリット・デメリットなどをもとに、多くの人に当てはまるような記事になっています。

後編はこちら。

一般入試だけに絞らず、推薦・AO入試も考えよう! 後編

 

 

 

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